ご挨拶
この度、第19回日本エピジェネティクス研究会年会を、2026年6月25日〜6月26日の2日間、千葉市中央区の千葉市文化センターにおいて開催いたします。
本年は、David Allis らにより核内ヒストンアセチル化酵素が初めて同定されてから30年というエピジェネティクス研究において重要な節目の年にあたります。20世紀末からDNAメチル化酵素やクロマチンリモデリング因子をはじめ、様々なクロマチン修飾酵素が相次いで同定され、エピジェネティクス研究は染色体のクロマチン構造と機能制御の研究と結びついて、急速に世界に広まりました。今世紀に入り、ゲノムワイドなクロマチン修飾解析が可能になり、さらにイメージングやシングルセルレベルの解析など多様な手法が飛躍的に進展し、私たちは今、膨大なエピゲノム情報と生物学的データに囲まれています。これらの情報から何を読み取り、いかに結びつけ、新たな知へと昇華させていくのか――その問いに応えるためには、研究対象や目的、発想や手法の異なる多様な研究者が集い、活発に交流する場がこれまで以上に求められています。
本年会では “エピジェネティクス研究の歴史探訪と未来開拓”をスローガンに掲げ、エピジェネティクスに関する幅広い分野の第一線で活躍する研究者の方々に最新の研究成果を発表いただくほか、海外からエピジェネティクスの基礎研究を牽引してきたトップリーダーを招聘して原点に立ち返りながら、その未来を展望します。さらに一般のポスター発表に加え、そこから選抜される二種類の口頭発表の機会を用意するとともに、さまざまな立場の参加者が可能な限りハンディキャップを感じることなく、自由闊達に議論に参加できる新たな取り組みを進めてまいります。
開府900年を迎える千葉の地において、エピジェネティクスに関心を寄せる多くの方々が集い、新たな出会いと知の化学反応を通じて、次なる研究の地平を切り拓くことを心より願い、皆様のご参加をお待ちしております。
第19回日本エピジェネティクス研究会年会
年会長 浦 聖恵
千葉大学 大学院理学研究院 生物学研究部門
